ご挨拶

 この度、第36回日本神経科学大会、第56回日本神経化学会大会ならびに第23回日本神経回路学会大会が、2013(平成25)年6月20日(木)から23日(日)の4日間、国立京都国際会館にて、「Neuro2013」と称して、合同で開催される運びとなりました。3学会での合同大会は、2007、2010に続いて、3回目となります。

 これに加えて今回は、第11回世界生物学的精神医学会国際会議 / The 11th World Federation of Societies of Biological Psychiatry (WFSBP) 6月23日-27日(同会場)との連携開催として、共同シンポジウムや参加費の割引などを検討しているところです。

 元来、脳研究は、ハードウェアとしての脳・神経の生物学的な研究から、その動作原理を探る計算論的研究まで、学際的な研究体制が必要とされる点が特徴でありますが、特に今回の合同大会は、生物学的精神医学をも視野に入れた、脳・神経研究の幅広い分野をカバーする大会となります。

 21世紀は脳の世紀と言われておりますが、とりわけ、2010年からの10年間を「精神疾患の10年」としようではないか、と提唱されており、これまで大いに進歩した神経科学を元に、精神疾患という、謎の疾患の解明を進めようという機運が高まっています。神経科学が盛んで、高度に発展した医療体制を持ち、精神疾患に取り組むことのできる国は、世界でもわずかです。脳研究が国家的に推進され、高度の脳神経研究の基盤を持ち、多くの脳神経研究者を擁するわが国には、うつ病、認知症を初めとする、社会的に大きな影響を与えている精神神経疾患を解明する責務があると言っても過言ではありません。

 そのためにも、基礎研究の推進は欠かせません。最近のオプトジェネティクス、ブレインマシンインターフェースなどの高度の研究技術の発展は、ニューロフィードバックなど、新たな応用可能性への方向をも指し示しています。基礎研究と臨床研究が融合した、新たな脳神経科学が、今まさに花開こうとしています。

 Neuro2013では、学際性・国際性の推進、臨床との連携、および若手育成を目指し、WFSBPとの連携を初めとする幅広い分野からの参加の促進、4人の外国人研究者によるプレナリー講演、すべての学術セッションの英語での実施、アジアを中心とするトラベルアワード、臨床連携プログラム、若手によるポスターおよび一般口演の重視などを行っていきます。

第36回日本神経科学大会
大会長  加藤 忠史
第56回日本神経化学会大会
大会長  木山 博資
第23回日本神経回路学会大会
大会長  五味 裕章

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